電気さくは設置後の管理が重要です。
効果的に電気さくを運用するために、次のような所がないか定期的に点検しましょう。
その他にも下記のような電気さくの不良がないか、点検の際にはご確認ください。
電圧と漏電の関係
草や石、鉄パイプ等で漏電した場合、漏電箇所がどこであっても
電気さく全体の電圧が下がってしまいます
のでさく線のどこで電圧を測っても同じ電圧になります。
上下結線は3箇所以上行ってください。
上下結線が少ないと衝撃電流が正常に流れない事があります。
■状況に応じた上下結線の方法
電気さくを使わない時期は撤去しましょう。
通電の無い電気さく線を、獣が突破すると、電気さくを怖がらなくなります。
電気さく線を獣が安全である事を覚えると、次に電気を流しても効果が薄れてしまう場合があります。作物が無い時期は、電気さく線の撤去を行いましょう。撤去が難しい場合は、通電を継続させてください。
本器が正常に出力をしているか確認ができます。
以下の方法で本器の出力を確認できます。
検電器による確認
- 本器のスイッチを切にする。
- 電気さく線から出力コードを外す。
- 埋め込まれているマイナス棒(アース棒)につけるように
テスターのマイナス(アース)金具を地面に挿す。
- テスターのフックと出力コードの先端を接触させる。
- 本器のスイッチを連続にして計測。
- ショックテスターでは全てのランプが点滅。
デジタルテスターでは、6.0KV以上表示されれば、
本器は正常です。
検電器がない場合
- 本器のスイッチを切にする。
- 電気さく線から出力コードを外す。
- 本器アース端子部に出力コード先端を近づける。
- アース端子に接触させず2mm程度離す。
- 本器のスイッチを連続に入れる。
- 正常であれば火花が飛びます。
- 約1秒間隔で強い火花が飛べば正常です。
電気さく本器が正常であれば、さく部で漏電している可能性があります。
特に鉄パイプ、フェンス、トタン等、金属製品が接触していないか確認して下さい。
※火花でテストする場合、マイナス棒(アース棒)の良・不良は確認できないので「マイナス棒(アース棒)がキチンと埋まっているか?」「断線していないか?」などを目視で確認して下さい。